横浜のIR誘致に暗雲…最大手の撤退、他社が続く恐れも
カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡り、業界最大手のラスベガス・サンズ(米国)が13日、日本進出の見送りを表明した。横浜市の林文子市長はこの日、IR誘致の計画を変更する考えは今のところないと説明したが、新型コロナウイルスの影響で世界的に経済情勢が厳しくなる中、他のIR事業者に同様の動きが出る可能性もある。市のIR誘致計画に、一気に暗雲がたちこめた。
「驚いたという気持ちはない。こういう世界的な経済状況ですから、投資を控える方も出てくるかもしれない」。林市長は13日の記者会見で、サンズ撤退についてこう答えた。市のIR誘致に影響が出る可能性を認めつつ「市としては今のところ(誘致計画を)変えることはない」と述べた。
市IR推進室の天下谷秀文室長は8月に予定する事業者の募集要項の公表に向けて、「1社でも多く参加してもらえる環境を整える努力をしたい」と話した。
市は昨年12月に始めた市民説明会の資料で、サンズがシンガポールで展開するIR施設「マリーナベイ・サンズ」について「横浜がめざすIR」の一つとして紹介。サンズ側もこれまで、朝日新聞などの取材に応じた際、横浜進出に強い意欲を示してきた。
突然の撤退に対し、誘致に前向きな市議会最大会派「自民党・無所属の会」の古川直季団長は「我々は市議会で公平公正に審議する立場だから、一企業の撤退に対するコメントはできない」。誘致に反対する第2会派「立憲・国民フォーラム」の今野典人団長は「市財政をIRに頼ることが危険だということを改めて感じた」と語った。
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