「お肉券」の和牛、給食で活用検討 農水相「いい考え」

大日向寛文
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 新型コロナウイルスの感染拡大の余波で販売が落ち込んでいる高級和牛を、学校給食で活用する案が出ている。31日の衆院農林水産委員会であった野党議員の提案に、江藤拓農林水産相は「大変いいお考えだ。文科大臣ともいろいろ話をしてみたい」と述べた。農水省は、同様に新型コロナで販売不振に陥るマグロやホタテなどを含めた販売促進策を検討している。

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 国民民主党の青山大人衆院議員が「国内需要の喚起のために、新たな需要を開拓することが必要。学校給食の場で和牛を食べる機会を検討してはどうか」と提案。江藤農水相は「日本で生まれて和牛を食べたことがないまま大人になるよりも、年に1回でも食べる機会があれば。知っているのと知らないのでは全然違う」とも述べた。

 和牛を巡っては、自民党農林部会が「お肉券」構想を打ち上げたが、ネットで「族議員批判」などが殺到し、構想が頓挫。農水省は4月にとりまとめる経済対策に向けて、商品券以外の方法による在庫の処分策を詰めている。(大日向寛文)

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