(評・舞台)東京芸術祭2019、シャウビューネ劇場「暴力の歴史」 不寛容な社会、孤独な魂が共振

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 観劇中は奔流のように様々な感情が渦巻く。その熱気がやや鎮まった帰り道、この作品が描く「暴力」の多義性に改めて気づき、たじろぐ。

 フランスの若手作家エドゥアール・ルイの自伝的小説をベルリン・シャウビューネ劇場の芸術監督トーマス・オスターマイアーが演出した。多様な語り口と表現を駆使し、クリスマスイブ…

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