(古典百名山:63)国木田独歩「武蔵野」 平田オリザが読む

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 ■画期的、風景描写に哀しみが

 先月取り上げた二葉亭四迷は、デビュー作『浮雲』執筆後、自分には、小説に書くべき内容がないと考え、その後長くロシア文学の翻訳に専念する。なかでもツルゲーネフの『猟人日記』からとった「あひびき」は名訳とされ、多くの若者に影響を与えた。

 国木田独歩もその一人だった。一八…

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