(古典百名山:61)二葉亭四迷「浮雲」 平田オリザが読む

有料記事古典百名山

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 ■言文一致の新しさと苦悩

 北村透谷が文学に対する煩悶(はんもん)の末に自死する以前に、透谷とは別の角度から新しい文学を模索し挫折した男がいた。二葉亭四迷である。もちろんこの名は筆名で「(こんな自分は)くたばって仕舞え」という自虐から来ている。この名の由来があらわす通り、彼はとてもナイーブで自分に…

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