学生たちが絵本の修理法学ぶ 物を大切にする意識と手法を 愛知

浦島千佳
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 名古屋経営短期大学(愛知県尾張旭市)で、保育士をめざす学生や国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に関心のある学生たちが、授業の一環で絵本の修理方法を学んだ。物を大切にする意識を養い、そのための手法を身につけてもらおうという試みだ。

 姉妹校の名古屋産業大学との合同授業で、市立図書館職員の松下恭子さんが手ほどきをした。破れたページはセロハンテープではなく水で薄めたでんぷんのりで貼り合わせることや、バラバラに外れてしまったページを補修する際は厚めの紙をかまぼこの形の筒にした「クータ」を使うことを学生たちは学んだ。

 その後、市内の保育園4園から預かった約70冊を実際に直していった。名古屋経営短大子ども学科2年の鈴木妃美(ひみ)さんは「時間はかかるけれど、本がきれいになっていくのがうれしかった。絵本を返すときは、子どもたちに大切にしながら読んでねと伝えたい」。

 授業を担当した名古屋経営短大講師の加藤多美さんは「学んだ手法をいかし、絵本を楽しむ子どもの手助けができる大人になってほしい」と期待を寄せた。浦島千佳

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