第1回「ロシアが攻めてくるのでは…」 おびえる学生 北海道に与えた衝撃

 北海道中央部の大学で教育実習の事前指導をしている教授が、ある男子学生からメールを受け取ったのは新学期を迎えてすぐの金曜日だった。会って話がしたい、という。切羽詰まった雰囲気を感じ、翌日、研究室で相談にのることにした。

 本州出身のその学生は4年生。6月から地元に戻り、教育実習をする予定だった。初めは言いにくそうにしていたが、「早めに実家へ帰っていいですか」と切り出した。

 理由を聞いて教授は耳を疑っ…

この記事は有料記事です。残り1765文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません