雪組トップ娘役の真彩希帆退団語る あたたかさに包まれ

有料記事宝塚歌劇団

杢田光
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 つややかな美声で観客を魅了してきた宝塚歌劇団雪組のトップ娘役・真彩希帆(まあやきほ)が、2021年元日からの公演を最後に退団する。

 初日まで1カ月を切った今、言葉の端々から充実感が伝わってくる。鈴を転がすような声で、よくしゃべり、よく笑う。「心のどこかに寂しさはあるけれど、それをも忘れてしまうくらい舞台に立てるのは幸せ。1公演ずつ魂を込めたい」。稽古に全身全霊をささげる日々を送る。

 迎える最後の公演は「fff―フォルティッシッシモ― 歓喜に歌え!」(作・演出 上田久美子)「シルクロード~盗賊と宝石~」(作・演出 生田大和)の2作品。来年4月11日の千秋楽で、トップスター望海風斗のぞみふうと)とともに退団する。

謎の女、どんな役?

 芝居では、主人公のベートーベン(望海)と出会い、不思議な関係を結ぶ「謎の女」を演じる。いったいどんな役なのか。

 「みなさん気になりますよね。どこまで言ったらネタバレにならないかな。うーん」。しばらく沈黙すると、つぶやいた。「一言で言うと、人間であり人間じゃない」。そして「ベートーベンだけじゃなく、みなさんお一人お一人の中に絶対にあるもの」と謎めいた言葉を口にした。

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 「役に共感するところは?」…

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