自宅が天井近くまで水につかった高橋郁夫さん(77)は、荷物を運び出して空っぽになった家の中で、少しでも早く乾くようにと2台の石油ストーブをつけながら後片付けに精を出していた。妻には「もう住まないんだから放っておけ」といわれたが、長年住み慣れた家には愛着がある。今月になって妹や娘、孫たちと共同で一軒家を借りて住み始めたが、昼間は1人で自宅に来ている。「完全に乾くまでには1年くらいかかるんじゃないか……。毎日来ているんだけど、疲れちまって、なかなか進まねえんだ」=2019年11月11日午後、福島県本宮市、高橋雄大撮影
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