(日曜に想う)暗闇と閉塞感、打開の糸口を探れ 編集委員・国末憲人
ロシア軍の攻撃で電力施設が被害を受けるウクライナに滞在したこともあり、停電自体に驚いたわけではない。ただ、昨年12月に訪ねたレバノンの首都ベイルートの夜の深さは、予想以上だった。自家発電のホテルの窓から望むビル群に、明かりがともる部屋はほとんどない。地中海に日が沈むと、街も暗闇に沈む。
燃料不足…
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- 【視点】
国末さんはニュースのど真ん中にもいるが、こうした国際ニュースが取りこぼしているテーマも拾い上げてくれる。レバノンの経済状況はコロナ以降悪化する一途だが、それまでの構造的問題の上に政治の失敗が重なっている。レバノンは相対的に民主主義的な仕組み
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