(編集者をつくった本)「旅をする木」 集英社・服部祐佳さん

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 ■生命の循環、時間の豊かさ

 四半世紀ほど前。雑誌編集者だった私の憧れのヒーローは星野道夫だった。消費をあおる雑誌づくりに疲れていたせいもある。極北の大自然と人々の輝きを描く星野のエッセーや写真にどっぷりつかって息苦しさをまぎらわせていた。

 やがて『旅をする木』や『森と氷河と鯨』などに登場する…

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