(編集者をつくった本)「旅をする木」 集英社・服部祐佳さん

有料記事

[PR]

 ■生命の循環、時間の豊かさ

 四半世紀ほど前。雑誌編集者だった私の憧れのヒーローは星野道夫だった。消費をあおる雑誌づくりに疲れていたせいもある。極北の大自然と人々の輝きを描く星野のエッセーや写真にどっぷりつかって息苦しさをまぎらわせていた。

 やがて『旅をする木』や『森と氷河と鯨』などに登場する…

この記事は有料記事です。残り530文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載編集者(が/を)つくった本

この連載の一覧を見る