(イサム・ノグチ展)「幼年時代」

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 ◆「幼年時代」1971年 滋賀県立美術館蔵

 60代後半の作品。無数のノミ跡がついた丸い石で、下方の真ん中に、ごく小さな突起がある。作品名から考えるに、うつむく男の子の坊主頭だろうか。素材の庵治石(あじいし)は高松市牟礼(むれ)に産出する花崗岩(かこうがん)。この地にノグチは野外アトリエを構え、同地の石工・和泉正敏さんの支えで抽象彫刻の極みを追求した。

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 東京都美術館 8月29日まで

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