(編集者をつくった本)「瀟洒なる自然 わが山旅の記」 山と渓谷社・萩原浩司さん

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 ■安らかな頂、広がった視界

 深田久弥の代表作といえば『日本百名山』。しかし私が初めて読んだ深田作品は『瀟洒なる自然』(新潮社刊)であった。「しょうしゃ」という漢字の読みも言葉の意味も、この本で初めて知った。中学1年生のときのことである。

 本書は深田久弥晩年の作品で、紀行と随筆が44本、季節に…

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