挑戦に、こめた思い 朝日新聞社のクラウドファンディング「A-port」

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 朝日新聞社が運営するクラウドファンディング「A-port」(エーポート、https://a-port.asahi.com/)別ウインドウで開きますから、注目のプロジェクトを紹介します。

 ■パラ馬術、経験ゼロから見つけた夢 脳出血、猛特訓で3年後目標

 脳出血で半身まひの障害を負った45歳の男性が、乗馬経験ゼロからの挑戦で3年後のパラリンピック馬術競技出場を目指している。初めて馬にまたがって2年半。「絶望の淵から本気で取り組めることに出会えた。無謀と思われても、年齢に関係なくここまで出来るんだという姿を見せたい」と意気込む。

 茨城県つくば市の会社員、大谷知樹さんは38歳だった2013年、脳出血で救急搬送された。半年入院し、左半身にまひが残った。

 転機は3年前。捨て鉢な気持ちになることもあった時期に、車で偶然乗馬クラブに迷い込んだ。馬には触ったこともなかったが、リハビリになるかもと軽い気持ちで体験乗馬を申し込んだ。「やってみると意外に面白くて。どうせなら世界の舞台を目指そうと思った」

 休日のすべてを充て、本格的な練習を始めた。猛特訓が実り、1年後には競技会に出て好成績を収めた。昨年の全日本パラ馬術大会ではチームテスト(グレード4)2位。国際基準の競技に出場する資格を得た。

 「馬場馬術」は、決められた演技の正確さや美しさを人馬一体で競う採点競技だ。「左足が使えないこともあり、馬に指示を伝えるのが本当に難しい。でも呼吸が合った瞬間の楽しさは格別です」と語る。

 悩みは活動費。リースしている馬の維持費や移送などに月25万円ほどかかり、自費で賄うには限界という。「素人がどこまでいけるか、挑みを見守ってほしい」と支援を呼びかける。(奈良有祐)

 《目標額》 300万円

 《特典例》 5千円で写真付きの競技会報告、3万円で体験乗馬など。

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 ■自ら考えたくなる教科書を

 教科書会社「学び舎(しゃ)」の中学歴史教科書を制作するために、「子どもと学ぶ歴史教科書の会」(学ぶ会)がクラウドファンディングに挑戦している。子どもたちが自分で考え、学びたくなるようにと、現場を知る教員・元教員らがつくった教科書で、大学の教職課程で使われるほど内容は充実している。だが、次の版の制作に向けて資金が不足しているという。

 学び舎の教科書の「生糸と鉄―日本の産業革命―」というテーマの冒頭には、約100年前の絵はがきを使って製糸工場で働く少女たちが紹介されている。ページの約3分の1を占める大きさで、細かい部分まで分かる。「学ぶ会」副代表の山田麗子さん(68)は「工場や少女たちの様子を観察することで発見や疑問が出て、子どもたちが様々なことを考えることができる」と狙いを説明する。

 歴史を、自分とつながることとして実感できるようにと近現代に力を入れた。全113テーマの約4割は、二つの世界大戦と現代を取り上げている。裏に隠れがちな庶民や女性、子どもの姿も丁寧に紹介している。

 学び舎の教科書は2015、20年の文部科学省検定で合格。16年度から三十数校で使われている。学習指導要領が変わった今年度、採択校が増えることを期待していたが、コロナ禍と重なって十分な営業活動ができず、ほぼ横ばいだった。

 「学ぶ会」によると、教科書を発行するには、制作・編集だけでなく、全国の教育委員会や教科書展示会に見本本を送ったり、採択に向けて営業活動をしたりせねばならず、約4千万円が必要になる。会員からカンパを募るなどしているが、まだ1千万円ほど資金が不足しているという。

 山田さんは「今回のクラウドファンディングを通じて、これまでつながりがなかった人にも学び舎の教科書を知ってほしい」と話している。(伊勢剛)

 《目標額》 500万円

 《特典例》 3千円で教科書にかかわる歴史読み物や市民学習会の報告などを掲載した会報、1万円で学び舎教科書市販本など。

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 ■虐待や貧困…「まなび応援金」

 虐待や貧困などで勉学の機会を奪われてきた若者たちを応援する「まなび応援金」への支援を、朝日新聞厚生文化事業団が募っている。都内で自立援助ホームや子どもシェルターを運営する社会福祉法人カリヨン子どもセンターと協力し、昨年度からスタートした返済不要の給付金。今年5月末までに289人に約3262万円をおくった。今後も取り組みを続けるために協力を呼びかけている。

 《目標額》 300万円

 《特典例》 3千円で朝日新聞地域面への氏名掲載など。支援は寄付として税額控除の対象となる。

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 ◇支援はクレジットカード、銀行、コンビニでの決済のほか、現金書留(5千円以上)も受け付けています。問い合わせは電話03・6869・9001(平日午前10時~午後5時)。

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