(評・映画)「ベル・エポックでもう一度」 過去の心を取り戻せたなら

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 ここ数十年のデジタル化の大波に乗れないままでいる者には、ヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)の気持ちがよくわかる。昔はとんがったイラストレーターだったが、今は新しいものを嫌って仕事を失い、息子が経営する映像会社のアニメ制作も拒否。彼の批判精神が好きで結婚した進取の気性の妻には「自殺するかと思ったの…

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