(ひととき)至福の見守り

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 姉の孫は一人。遅くにできたこともあって宝物だ。孫の話をする姉は、表情もいきいきし、声のトーンまで変わる。聞く方もほっこりする。

 その孫が中学生となった。姉の家から中学校は近いが孫の家からは遠く、自転車通学となった。孫は自転車に乗れない。車の通りも多い。姉は心配した。孫は何度も父親と一緒に、自転車…

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