(書評)『レストラン「ドイツ亭」』 アネッテ・ヘス〈著〉

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 ■アウシュビッツと向き合う重み

 一九六三年、経済復興の槌音(つちおと)が響く西ドイツのフランクフルトにある小さなレストラン「ドイツ亭」。勤勉で近所でも評判の良いコックの父ルートヴィヒ、いつも笑顔でドイツ亭を仕切る家族思いの母ユーディト、妹のためにトランプ占いをしてくれる姉アネグレット、いたずら…

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