(多事奏論)「喪の旅」に出て 亡き愛する人と、出会い直す春 河合真美江

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 氷のかけらを私がスプーンで口に運んだら、目を細めて味わうようにした。思えばそれが最後の一口。去年10月に夫が亡くなった。新聞社を退職したばかりの60歳。がんを患い、1年余りの闘病だった。

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 コロナのための面会制限で、おしまいの入院では3週間ほど会えなかった。最後は自宅に帰って6日目、トイレに倒れて…

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