習近平氏、5日から仏など欧州歴訪へ 急接近のハンガリーも初訪問

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北京=井上亮 パリ=宋光祐
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は5日、フランス訪問のため専用機で北京を出発した。6日にマクロン大統領と会談する。欧州連合(EU)が電気自動車(EV)などをめぐり中国への警戒感を高めるなか、独自外交を重視するフランスとの関係を強化する。また、中国に接近するセルビアとハンガリーも訪れ、取り込みを図る狙いがある。

 5年ぶりとなるフランス訪問は習氏にとって今年初の外遊だ。3期目に入り外遊の頻度が減っているが、マクロン氏の大統領就任後で2度目となる今回の訪仏に、対仏関係を重視する姿勢が表れている。マクロン氏も2018年と19年、昨年に訪中。昨年は習氏が南部広東省まで同行するなど厚遇ぶりが目立った。ロイター通信によると、訪仏を前に欧州エアバス社と中国側が数百機規模の受注交渉を進めているという。

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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2024年5月5日17時48分 投稿
    【視点】

    習氏を乗せた専用機は5日午前、ロシア上空も突っ切ってパリへ向かいました。ウクライナ侵攻の対ロ制裁に参加していない中国機は日本や欧米の航空機と異なり、日々シベリア上空を飛んでいます。中国とフランスを含む欧州は、ウクライナを巡るロシアとの距離か

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