難関大や医学部、出願増か 共通テスト、予想以上に手応え

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 難しいと予想されていた大学入学共通テストで手応えがあったとして、強気の出願をする受験生が今年は増えそうだ。大手予備校のまとめでは、東京大をはじめとした旧7帝大などの難関大や、医学部医学科などを志望する受験生が昨年より増えている。

 河合塾の約40万人のデータによると、旧7帝大に神戸大東京工業大一橋大を加えた難関10大学を志望する受験生は、昨年より7%多い。東大は5%、京都大は1%増だが、東京工業大が12%増、九州大と神戸大が10%増などと人気を集めている。

 また、文理別では、理系学部に人気が集まっている。難関大では理系が9%増、文系が4%増。特に人気があるのは医学分野で、昨年より13%多い。ほかに薬学分野も17%増えている。一方、文・人文や国際関係の分野や教員養成課程では、3~5%減った。

 約41万人のデータを集めたベネッセコーポレーションと駿台予備学校の分析も、同様の傾向だ。駿台教育研究所の石原賢一進学情報事業部長は、難関大の人気について「思った以上に高得点を取れた受験生が、強気に出願しようとしている」とみる。理系人気については、新型コロナの影響が大きいと分析し、「特に注目されている医学、薬学分野に人気が集まっている」と話す。理科や公民で得点調整が行われたとしても、大きな傾向は変わらないとみている。(編集委員・増谷文生)

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