(書評)『共和国と豚』 ピエール・ビルンボーム〈著〉

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 ■政教分離の裏面に「食卓の分離」

 英米の多元主義的な「弱い国家」との対比において、仏独など「強い国家」の「論理」を明らかにしてきた著者が、本書では「弱い国家」への選好を垣間みせる。多様性への寛容さが羨(うらや)ましいのだ。カトリック教会からの分離で実現した国家の非宗教性が、政教分離を認めぬイスラ…

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