(文芸時評)書き手が誰か 物語は時代や文化超えて 小野正嗣

有料記事文芸時評

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 誰が何をどう書いてもいい。小説や詩の自由さはそこにある。

 もちろん、その自由は無制限・無責任なものではない。

 昨今、英語圏(とりわけアメリカ)の文学の動向を見ていると、〈誰が〉書いているかが重視されているように見える。自らのアイデンティティーから遠いところにある経験を語る声が、〈非正統的〉とさ…

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