(書評)『民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代』 藤野裕子〈著〉

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 ■仁政なき世に人々の怒りどこへ

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 暴力はいけない、それは間違いない。ただ、それだけでいいのか。過去に民衆がふるった暴力を、安易に正当化するのでも、あるいは単に否定するのでもなく、まずは理解し、その上で暴力とは何かを考えようとするのが本書である。江戸の百姓一揆を助走に、新政反対一揆、秩父事件、日比谷

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