(書評)『アウシュヴィッツ潜入記 収容者番号4859』 ヴィトルト・ピレツキ〈著〉

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 ■無法残虐見つめ極限であらがう

 「あらがう」とは、どういうことか。究極的にはこの一点が本書の主題である。人の尊厳が失われた血まみれの無法地帯で、虐げられた者たちが人間性を取り戻そうとする行為に、どんな意味があったのか。

 ポーランド将校ピレツキが経験した驚嘆すべき三年間は、極限状態であらがうこと…

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