(書評)『スターリン時代の記憶 ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』 立石洋子〈著〉

有料記事書評

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 ■戦争や虐殺の正確な理解への道

 体制変革により歴史認識がどう変容するかというテーマを扱う本書は、膨大な資料の読み込みと目配りの利いた論証によって編まれている。

 社会主義下ソ連にあっては、第2次世界大戦については明確な国家的認識があった。むろんそれは国民も共有すべき歴史観であった。独ソ戦は祖国防…

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