(書評)『政治改革再考 変貌を遂げた国家の軌跡』 待鳥聡史〈著〉

有料記事書評

[PR]

 ■「第三の憲法体制」不整合な実践

 鋭い論争の書である。しかし、1990年代以降の政治改革にかけた歳月を、単に「失われた三〇年」として全否定するのでないならば、考えるべき多くの問題を提起する本書を無視することはできないはずだ。

 争点の一つは、全体としての政治改革の評価である。この時期の日本は、選…

この記事は有料記事です。残り773文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら