(天声人語)かちわりの夏

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 ただの氷なのに、甲子園では常ならぬ存在感を放つ。きょう幕を開ける高校野球の交流試合でも、名物「かちわり」は健在である▼歴史は昭和2(1927)年夏にさかのぼる。地元の兵庫県西宮市で飲食店を営む梶本国太郎という人が、かき氷を球場内で売ったのが始まり。舟形の竹容器は「こぼれる」「手がぬれる」と不評だっ…

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