(書評)『言葉の守り人』 『ピジン・クレオル諸語の世界 ことばとことばが出合うとき』

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 ■日本語で奏でるマヤの言い伝え

 1冊目は、一人の少年が、「誰のものでもない、みんなのもの」であるお話を、誰よりも上手に話すグレゴリオおじいさんに導かれて「言葉の守り人」になるまでの成長譚(たん)。ソル・ケー・モオ『女であるだけで』に続き、「新しいマヤの文学」として刊行された小説である。

 「お前…

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