(書評)『新自殺論 自己イメージから自殺を読み解く社会学』 大村英昭、阪本俊生〈編著〉

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 社会学の創始者の一人とされるエミール・デュルケムが1897年に刊行した『自殺論』は、当時進行していた産業化や都市化の中で、何が人々を自殺に向かわせているかを多面的に考察した。本書はこの古典をしっかりと踏まえつつ、そこに社会学者アーヴィング・ゴフマンの「フェイス」(体面、面子〈メンツ〉)概念を差し込…

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