(天声人語)長梅雨に

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 視界がすうっと広がるような句である。〈かたつむり甲斐も信濃も雨のなか〉飯田龍太。俳人の目は自分のすむ甲斐から飛躍し、離れた場所の降雨にも向けられる。あちらでもこちらでもやまない雨に対する諦観(ていかん)すら伝わってくる▼何日も何日も続く雨空の下で、気がつくと口ずさんでいる歌がある。〈雨が空から降れ…

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