(みる)『知覚の感光板』 鈴木理策〈著〉

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 クロス地の写真集を開けるとまず、青空に浮かぶ雲と風にそよぐ草をとらえた一枚が登場する。次に「知覚の感光板」なる題名が現れた後、解説もなく淡々と57枚が続く。山道と空、森と木漏れ日、波立つ水面などと。

 おそらく海外だが、場所が分かる人は少ないだろう。いずれも浅い色調とあふれる光から、葉擦れの音や風…

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