(古典百名山:81)北原白秋「邪宗門」 平田オリザが読む

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 ■詩壇に革新、象徴詩を確立

 島崎藤村が『破戒』を発表し(一九○六年)、石川啄木が『一握の砂』を刊行して(一○年)小説や短歌の「近代化」がほぼ完成を見た前後、詩の世界でも同様の革新が起こっていた。

 その先駆は島崎藤村の『若菜集』(一八九七年)だが、藤村はその後、小説へと転身する。

 一九○五年…

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