折々のことば:1844 鷲田清一

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 死の意識とは、死の日づけを本質的に知らないままに、死を絶えず繰り延べる意識である。

 (エマニュエル・レヴィナス)

     ◇

 犬が逝った。彼女はやがて身に起こる事態がどういうものか知らないまま、従順に死の訪れに呑(の)み込まれたように見えた。人は死を、いつか身にふりかかるものとして意識する…

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