(表現者たち)震災とは、一生問い続ける 詩人・照井良平さん 東日本大震災10年目

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 東日本大震災から数カ月経ったある日、詩人の照井良平さん(74)は岩手県陸前高田市を歩いていた。実家近くの海辺に、ぽつんと老婆が座っている。波の音を聞きながら静かに海を見つめる背中に、思わずシャッターを切った。

 《なんだってかんだって

 こんてぁなツナミ

 こねぁば なんねぁのす おら なんにも

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