(時代の栞)「砂の器」 1961年刊・松本清張 ハンセン病、沈黙強いられる家族たち

有料記事時代の栞

[PR]

 ■根強い感染者差別、葛藤なお

 終戦を境に、日本は社会制度のみならず、人々の価値観が大きく変わった。だが戦後も変わらず、続いたものがある。松本清張の小説『砂の器』(1961年刊行)は、戦前から続く差別という闇を浮かび上がらせた。

ここから続き

 物語では、身元不明の他殺体が発見される。捜査は難航したが、ある人…

この記事は有料記事です。残り2600文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら