(書評)『未完の時代 1960年代の記録』 平田勝〈著〉

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 本書の読み方は立場により異なる。前衛党に関心を持って読めば、党の支配に忠実であった著者の人生の真摯(しんし)さ、70年代の「新日和見主義事件」(分派活動を疑っての査問)をめぐる党の人権無視への怒りがテーマである。日本社会での東大出身者の左翼体験記(通俗的だが)とも読める。

 私は著者と同世代なので…

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