(書評)『俺のアラスカ 伝説の“日本人トラッパー”が語る狩猟生活』 伊藤精一〈著〉

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 ■命がけの対決を経た獣への畏敬

 「オレ」は1940年に東京都府中市に生まれ、会社員として働いたあと、73年にアラスカに移住し、その後、全長200キロにおよぶ原野の、先住民から譲り受けた罠(わな)猟場で、日本人として最初の、そしてたぶん最後の罠猟師(トラッパー)として名を馳(は)せた。最後、という…

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