(古典百名山:69)夏目漱石「坊っちゃん」 平田オリザが読む

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 島崎藤村が『破戒』を刊行し、日本近代文学がその黎明(れいめい)期を終えようとしていた一九○六年、同じ時期に夏目漱石は小説『坊っちゃん』を書きあげた。

 英国留学中から発症した神経衰弱の緩和の方策として、筆任せに書かれたデビュー作『吾輩は猫である』。幻想的ではあるが、いささか高踏的に過ぎる短編『倫敦…

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