(書評)『AI時代の労働の哲学』『銀河帝国は必要か? ロボットと人類の未来』 稲葉振一郎〈著〉

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 ■「人」か「物」か、二分法が揺らぐ

 昨今はAIブームで、多くの書籍が刊行されている。この種の流行(はや)り物はどうしても直近の現象に目を奪われがちだが、過去や未来への目配りが必要だ。

 人間労働を機械で代替する技術革新が労働者の賃金を下げ雇用を減らしてしまう危険性は、デイヴィッド・リカードウやカ…

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