(美の季想)秋空の東塔 うるわしの地、天とつながる 高階秀爾

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 10月、旧暦では神無月とも言う。私が古都奈良のお寺巡りの旅にはじめて出たのは、学生時代の夏休みであったが、そのあいだ中、私の心には薄田泣菫(すすきだきゅうきん)の長編詩「ああ、大和にしあらましかば、いま神無月、」が絶えず鳴り響いていた。「うは葉散り透く神無備(かみなび)の森の小路を、/あかつき露に…

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