(書評)『プラータナー 憑依のポートレート』 ウティット・へーマムーン〈著〉

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 ■性と政治に古典的なモダニズム

 タイの現代アートや映画などが近年評価を得ており、私も映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンの作品が輸入されれば見ないではいられない。そこには前近代の身体性と霊性、同時に超現代の情報社会性が両立していると感じる。

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 『プラータナー(欲望)』もまた、読む者の時間をと…

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