(書評)『「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録』 トニ・モリスン〈著〉

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 ■人種概念からの解放へ深い洞察

 黒人としての自分を嫌悪する少女の悲劇を描く第一作『青い眼がほしい』から半世紀。モリスンは、奴隷制や人種主義の根源に迫る小説を発表し続けてきた。自分の子どもを殺した奴隷の母親を描いた『ビラヴド』、人種的純粋性を誇る黒人町の軋轢(あつれき)と暴力とを語る『パラダイス』…

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