急増する米国産コメの輸入、月平均の80倍 焼き肉や牛丼店で続々

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山田暢史 合田禄
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 国内のコメ価格の高騰を受け、高関税がかかるコメの民間輸入が急増する中、特に増えているのが米国産だ。昨年の月平均の約80倍となった4月の輸入量(6838トン)のうち、8割を米国産が占めた。

 埼玉県越谷市のスーパーでは5月上旬、米国産の中粒種「カルローズ」が5キロ、4083円(税込み)で売られていた。国産米と比べ、最大で1千円ほど安く、同店の担当者は「本当は国産米が安くなるなら、国産を使いたい」と話した。

 東京都千代田区の小売店「米マイスター麹町」では、カルローズと国産をブレンドして、業務用米として1キロ600円ほどで販売する。高騰する国産米よりも100~200円ほど安く、福士修三社長は「できる限り国産米を扱いたいが、このままでは売るコメが足りなくなる状況だ」と漏らす。

「国産のブレンド米と遜色なし」

 商社の兼松によると、202…

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この記事を書いた人
山田暢史
東京社会部|メディア担当
専門・関心分野
農林水産業、食、武道、災害
合田禄
デジタル企画報道部
専門・関心分野
データ分析、自然科学、環境、医療
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