備蓄米放出「まず30万トン」「2千円程度に」 小泉農水相が意向

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山田暢史 内藤尚志
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 高騰するコメの価格を抑えるため、小泉進次郎農林水産相は23日、今後放出する備蓄米の店頭での値段について、「5キロ2千円程度」をめざす意向を表明した。現状の全国のスーパーでの平均価格は4千円超。任意の業者との「随意契約」によって放出する予定で、流通先の不公平感が生じる懸念もある。

 小泉氏はこの日の閣議後会見で「2千円台で店頭に並ぶような形で随意契約で出していく。こういったことが基本的な方向性」と述べた。夜に出演したテレビ番組では、まずは30万トンを放出し、売り渡し先は大手小売りとする考えも示した。店頭の値段が「2千円程度」になる水準で売り渡すという。26日に発表するとした。

 農水省がこれまで放出した備蓄米は、すべて入札方式によって売り渡す業者を決めていた。高い価格を示した業者から落札する仕組みで、スーパーなどの店頭での値段の高止まりにつながっているとの指摘があった。小泉氏は農水相就任の会見で、今月下旬に予定していた4回目の入札を中止するとし、随意契約への切り替えの検討を進めるとしていた。

 小泉氏はこの日の会見で、店…

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この記事を書いた人
山田暢史
東京社会部|メディア担当
専門・関心分野
農林水産業、食、武道、災害
内藤尚志
経済部
専門・関心分野
雇用・労働、企業統治(ガバナンス)、経済政策
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