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観光地の郵便局「土日営業」導入へ 平日「3時間営業」に短縮

藤田知也
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 日本郵便は6月から、観光地にある郵便局の一部で窓口を週末も開ける「土日営業」を導入する方針を固めた。来客が少ない平日は3時間の営業に短縮し、週末の観光客を呼び込んで来客増を図る。効果を検証して導入局の拡大を検討する。

 同社の内部資料によると、6月に土日・祝日の営業を始めるのは、岐阜県中津川市の馬籠(まごめ)郵便局。江戸時代の面影を残す旧中山道の宿場「馬籠宿(まごめじゅく)」の中心部に位置し、一帯は島崎藤村の故郷として知られる名勝地だ。石畳の坂道に沿って土産品や飲食の店が並ぶ。

 観光客の多い春から秋まで、郵便と物販の窓口を土日の午前10時~午後4時に開ける。土日は貯金や保険を扱わない。

 一方、平日は午前9~正午の3時間営業とし、同じ市内の川上郵便局も午後1~5時の半日営業とすることで、土日の要員を確保する。半休の郵便局は群馬県の2局とあわせて計4局となる見込みだ。

 郵便局の窓口はデジタル化などで来客が減り、年1兆円規模の営業経費が経営の重しとなっている。

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この記事を書いた人
藤田知也
経済部
専門・関心分野
経済、事件、調査報道など