万博でまたメタンガス検知、対策強化へ 識者「分かりやすく広報を」
13日に開幕する大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)で6日夕、着火すれば爆発につながる最低濃度(爆発下限界)を超えるメタンガスが検知された。会場の夢洲(ゆめしま)は埋め立て地で、今回検知された会場西側のグリーンワールド(GW)工区は、廃棄物などによる埋め立てが原因でメタンガスが発生している。昨年3月には、工事の火花がメタンガスに引火し、爆発火災も発生した。
夢洲ではメタンガス発生の危険性が指摘されてきたが、万博協会の対策は十分なものだったのか。
協会は、昨年3月の爆発火災を受けて、換気設備やガス検知器を新たに設け、ガス濃度の計測結果も定期的に公表。マンホールや地下ピットのふたも穴あきで通気性の高いものに変更した。対策費は36億円にのぼる。
朝1回の計測では「安全な数値」
6日に爆発下限界を超える濃度が検知されたGW工区では、過去にも同様の数値が確認されていた。そのため協会は、この一帯で濃度計測を毎日しており、同日朝の計測では安全な数値だったという。夕方までに急激に数値が上昇した形で、協会の高科淳副事務総長は7日、「専門家に話をうかがうと、それくらいの変動はありうるということだ」と説明。今後は同工区の計測地点を2カ所から7カ所に、1日1回だった計測頻度も1日3回に増やす方針を示した。
協会の広報対応も問われる…
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