フジ問題に迫ったデジタル・フォレンジック 活用の契機はオウム事件

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真田嶺 御船紗子 小寺陽一郎
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 フジテレビの元アナウンサーが元タレントの中居正広氏から「性暴力を受けた」とフジ側の第三者委員会が認定した。設置から調査報告書の公表まで約2カ月。その裏側では22万件以上の電子データを分析する「デジタル・フォレンジック調査」が活用されていた。

 同社と親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)が第三者委を設置したのは今年1月23日。この日以降、第三者委の委託を受けた東京都千代田区にある会社の関係者が、ひそかに調査を始めた。

 報告書によると、調査対象はフジの港浩一社長(当時)のほか同社社員や元社員ら14人。同社が貸し出していたパソコンやスマートフォンなどのほか、同意を得た個人利用のスマートフォンについても、データ改変などされないよう「保全」した。

Teams、Outlook、SMSのチャットたどり

 同社内では米マイクロソフト

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この記事を書いた人
真田嶺
社会部|メディア担当
専門・関心分野
SNS、移民、国際情勢、ポッドキャスト
御船紗子
東京社会部|サイバー担当
専門・関心分野
サイバー、居場所、文化の継承
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