NHK朝ドラ「あんぱん」で決めた移住 私は、なにをして生きるのか

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蜷川大介
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 高知県香美市出身の漫画家で「アンパンマン」を描いた、やなせたかしさんと妻をモデルにしたNHK連続テレビ小説「あんぱん」が始まった。放送を心待ちにしていた一人が、やなせファンが高じて東京から香美市へ移住した小関みどりさん(49)だ。

 ――やなせファンになった経緯は

 旅行会社で働いていた23歳の時、肺の病気で1カ月半ほど入院しました。同室の方が亡くなり、退院後に命について考えていた時に、「アンパンマンの遺書」という本を書店でみつけました。アンパンマンも死ぬのか、と思って読んだら、やなせ先生の自伝でした。

人生の大半を東京で暮らしてきた女性が、NHK朝ドラ「あんぱん」の放送を契機に転職し、高知県へ移住しました。インタビューのなかで、その理由が語られます。

 幼少期に父母と別れ、漫画家としては遅咲きで苦労した。有名なアンパンマンの作者もかつて悩み、試行錯誤したのだと知った。「なんのために生まれて なにをして生きるのか」という言葉が、自分に投げかけられたような衝撃を受けた。

 他の本も読んでみたら「人生は喜ばせごっこ」という先生の言葉にも出会った。その生き様は私の「心のメンター」になりました。

 私は仕事でもお客さんを喜ばせたいと思うようになり、つまずくとアンパンマンの映画を見て癒やされたり、先生の本や詩を読み返したりしてきました。

 ――高知県へ移住したのはなぜですか

 2023年10月に「あんぱ…

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この記事を書いた人
蜷川大介
高知総局
専門・関心分野
事件、司法、地方自治。過疎・人口減の取材も進めます。