石破首相、戦後80年「メッセージ」発出の意向表明 閣議決定経ず

小林圭
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 石破茂首相は29日、訪問先の硫黄島で、戦後80年の節目に合わせ、先の大戦に至った経緯などを検証したうえで、首相個人としてのメッセージを出す意向を表明した。記者団の質問に答えた。

 首相は、戦後80年に合わせた対応について問われ、「今まで70年、60年の節目ごとに平和への思いを込めて、色々な形でメッセージを発してきた。過去の検証とともに未来への思いを込めて考えていきたい」と語った。具体的な発出の工程などは未定とした。

 過去の内閣は節目で、閣議決定を伴う「戦後談話」を発出。2015年8月には安倍内閣が「戦後70年談話」を出した。だが首相は、新たな談話の発出に慎重な自民党内の意見に配慮。検証に向けた私的諮問機関を設置して有識者から意見を聴取したうえで、閣議決定を経ないメッセージにとどめる方針。

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    小林恭子
    (在英ジャーナリスト)
    2025年3月30日1時59分 投稿
    【視点】

    石破首相は国防関係についての知識が特に深いことで知られていますよね。 トランプ米政権が欧州の安全保障の関与に消極的な姿勢を見せたことで、欧州では米国抜きの安保体制が可能なのかどうかの議論が盛んです。 筆者は英国に住んでいますが、ほかの欧

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    河野有理
    (法政大学法学部教授)
    2025年3月31日16時46分 投稿
    【視点】

    首相個人としてのメッセージとのことであるが、当然、政治的な意味合いは免れない。この政治的な含みをどのようなものにしていくのかは石破首相の腕の見せどころだろう。単に10年前の「安倍談話」に正面から挑戦しないという消極的な意味合いに留まるのか、

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