東洋大の「年内学力入試」、一部を変えて継続へ 複数の評価方法に

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上野創 増谷文生
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 東洋大が昨年12月に実施して波紋を呼んだ学力検査を伴う入試について、同大は28日、一部を変更する形で今年も続けると発表した。学校推薦型選抜ながら、2教科の基礎学力テストのみで事実上、合否を判定する方式が「ルールに反する」と指摘された。今年は、調査書などの提出書類や他の評価方法も組み合わせるという。

 昨年の入試は「学校推薦入試 基礎学力テスト型」。今年は、昨年の入試で学校が推薦書を出してくれず受験できなかった生徒がいたため、総合型選抜に切り替え、11月30日に実施する。合格発表は12月中旬。入試の詳細は6月ごろに発表予定という。

 大学入試は、高校・大学の関係団体が参加する「大学入学者選抜協議会」が実施要項を定め、「個別学力検査は2月1日以降に」と明記している。東洋大の入試や、大東文化大が実施した同様の入試はこれに反するとして高校団体などが反発し、文部科学省が大学に指導する事態となった。高校団体からは、実質的に学力テストのみによる合否判定が、要項のうたう「丁寧な選抜」から逸脱するという意見もあった。

 ただ、協議会は今月13日…

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この記事を書いた人
上野創
横浜総局
専門・関心分野
教育、不登校、病児教育、がん、神奈川県、横浜市
増谷文生
論説委員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)、運輸